少女マンガ史縦断計画
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1978年生まれ。

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いまさらながら、椎名軽穂『君に届け』がおもしろい。
初恋のどきどき感を味わいたいなら、今一番読むべき作品かも。

椎名軽穂って、わたしにとっては、ドラマチックでまっすぐなセリフが際立って魅力的なマンガ家なのだ。

最初に「いいな」と思ったのは昔「デラマ」に掲載された『ロケット・ポケット』という短編で、ずいぶん長いこと切り抜きをとっておいていたくらい(今手元にないけど多分95年頃。じゅ、10年以上前か…)。

猫田鈴丸という作家志望の仮面浪人生と、直球の恋しかできないちょっとがらっぱちな女の子の恋を描いていて、セリフがひとつひとつこっぱずかしくなるほど切ない。
鈴丸からの置手紙のくだりなんて、実際にもらったらドンびきだけど、
椎名軽穂のマンガだとしみじみよい。
そういう不思議なマジックがあるんだなあ。

『君に届け』は、陰気すぎて友達がいない爽子とみんなの人気者・風早くんの恋を、爽子の心の成長と同じように、ゆっくりじっくり描く作品で、最初はキャラを立てようとするイマドキな感じが前面に出すぎている気がしてあまりぴんとこなかった。
でも「正攻法」しかできないという爽子の青臭さ、まっすぐさに、「これはやっぱり椎名軽穂のマンガだ」としかいいようのない魅力を感じつつある今日このごろ(遅いね)。

んで、単行本の半分をおおうとっても目立つ帯には毎回作中からいーいセリフが抜かれている。
うーんわかっとりますのう…。
ちなみに4巻の帯:
「すき すき すき
どうしたらいいか わからないくらい
風早くんがすき」

こ…殺す気ですか?!
「すき」が漢字じゃないところが、ミソかと。


「別冊マーガレット」に同タイトル読みきりで05年9月号に掲載後、06年1月号より連載中。

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↓『ロケット・ポケット』収録。
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今日「別マ」をじっくりと読んでいたら、「コーラス」に映画化記念で「天然コケッコー」特別編が載るとの予告。

「映画化スペシャル!そよと大沢、子供達の村の、のどかな1日をご紹介!」だって。

「別マ」では新連載の咲坂伊緒『ストロボ・エッジ』がよかった。学年1のモテ男子への初恋…みたいなよくある話なんだけど、ページを開いたときに画になーんか華があってかわいいです。

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不精すぎて同人誌買いに行かない、とか、BLあまり読んでない、とかって理由で<腐女子>に引け目感じまくりの今日この頃。わたしのマンガ魂はまだまだヘタレだよ…うう。

とりあえず、この特集を読んですぐに『はつこいの死霊』を買いに走りました。

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このブログタイトルは、萩尾望都作品集第一期シリーズ、通称「赤本」の第1巻『ビアンカ』に収録された『爆発会社』からとっています。

そう、第一期シリーズの第1巻なのです。1969年に発表された萩尾先生のデビュー作『ルルとミミ』から73年発表の絵物語『千本めのピン』までの短編9作を収録したこの1冊が、わたしにとってもすべての始まりだったといっても過言ではありません。マンガを読み始めた小学一年生のとき、友達に『ときめきトゥナイト』を借りるのとほぼ同時に父の本棚から赤本を取り出したからです。

デビューと同じ69年に描かれた『爆発会社』(発表は70年)は、21世紀を舞台にしたラブ・コメディ。なりたいもの、やりたいことがたくさんある女の子・ディビーの行く先々で爆発会社の爆弾さわぎが起こります。それは彼女の行く末を心配した母の差し金だったのですが、爆発会社の社長はすっかりディビーにメロメロで…?!

「ディビー ディビー きみは最高だよ くったくがなくてすなおで明るくて 短気で図々しくて」

以上は完全に女の子にイカれた爆発会社氏のセリフですが、かわいいだけじゃない、したたかなディビー嬢のおはなしは、当時わずか20歳だった萩尾嬢とともに、わたしにとってガールパワーの象徴のような存在です。

赤本は仕様が変わって白い表紙、通称「白本」へと変わりましたが、現在新刊で買うことはできない様子。『ビアンカ』はオンデマンドコミックスで購入することができます。

初期の萩尾作品といえば、昨年復刊・増補された『金銀砂岸』では、『訪問者』『メッシュ』を描いていた80年頃の作品を中心に、74年発表の『プシキャット・プシキャット』なども読むことができます。しかもカラーがたくさん。こうして素晴らしい、昔の傑作たちを本という形で手に入れるのが思いのほか面倒であるという事実を考えると、宇野亜喜良装丁のこの本も、早いとこ手に入れておいたほうがいいかもとか思ってしまいます。えっわたし?そりゃもちろんもっておりますです。

雑誌についていえば、萩尾先生のデビューは「なかよし」1969年夏休み増刊号で、しばらくは「なかよし」中心に活動されているのですが、60年代後半時点での「なかよし」についてはまた稿を改めてわたしなりに調べてみたいと思っています。

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「あんだろ」こと船戸明里『Under the Rose』に激はまり中。

ヴィクトリア朝英国を舞台に繰り広げられるある貴族の一家の物語。誰もが思うでしょうが読後感はまさに『エマ』ミーツ『はみだしっ子』!
ここでは、『エマ』であえて描かれなかった影の部分がドラマの中心になっています。庶子(=愛人の子供)と嫡子である兄弟たちの葛藤、愛人であった母の死の謎、金に麻薬、強姦、階級制度、歪んだ性と愛。
濃いです。表紙もとっても妖しいです(個人的には表紙より中の絵のほうが生き生きしていて好きだけど)。

とはいえ、設定から予想されるステレオタイプなお涙頂戴ものとは一味違います。手に負えないほど暴力的な面と同時に、キャラクターたちは時々とても平和で、愛らしく、人間味のあるところを見せます(巻末のおまけまんがはその最たるところ)。この2面性のテンションが流麗な絵とともに物語をぐいぐいひっぱっていくわけで、年に1冊ずつの刊行ペースだそうですが、早く続きが読みたいよう!!

えーっとちなみにわたしはライナスくんとロレンスくん兄弟が大好きで。キレキャラ・ライナスくんとお菓子大好きな泣き虫ロレンスくんの可愛さっていったら、そりゃもう卒倒もの。メガネの屈折美少年・ウィリアムくんのほうが人気あるのかもしれないけど…。

物語は4巻まできたところで、貴族と関わった様々な女性たちの不幸が明らかになるにつれ、ロウランド伯爵家の子供たちは全員男性であることもあって、男性と女性の対比がかなりはっきりとしてきました。女ってなんなんだろうなあと考えさせられるものがあります。

もちろんヴィクトリア朝という舞台を存分に愛でるという視点も大アリ。船戸明里先生HPのコメントを読みながら単行本を二度めの読み返し、なんて愉しみも。

ちなみに関連作として「あんだろ」の10数年後を描いた「はにろ」こと『Honey Rose』が以前の作品にあるんだそうです。読み手に混乱をきたすという理由でまだこちらは刊行されてないそうですが、うーんぜひ読んでみたいです。

2002年に「ミステリービィストリート」で始まった連載は、雑誌の休刊→WEB雑誌「スピカ」への生まれ変わり(?)にともない、現在も「スピカ」で続行中。「あんだろ」といくえみ綾『いとしのニーナ』連載とあって、生まれて初めてWEB雑誌を定期的に買ってます。ページのめくりがうっとおしいところはあるんだけど(だってぱらぱらーっと猛スピードでめくって目にとまった絵から読み出したりできないし)、210円てのはやっぱり安い。幻冬舎のマンガって、これまで不勉強であまりチェックしてなかったんですが、結構やるなーって感じです。
http://www.gentosha-comics.net/genzo/index.php

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