このブログタイトルは、萩尾望都作品集第一期シリーズ、通称「赤本」の第1巻『ビアンカ』に収録された『爆発会社』からとっています。
そう、第一期シリーズの第1巻なのです。1969年に発表された萩尾先生のデビュー作『ルルとミミ』から73年発表の絵物語『千本めのピン』までの短編9作を収録したこの1冊が、わたしにとってもすべての始まりだったといっても過言ではありません。マンガを読み始めた小学一年生のとき、友達に『ときめきトゥナイト』を借りるのとほぼ同時に父の本棚から赤本を取り出したからです。
デビューと同じ69年に描かれた『爆発会社』(発表は70年)は、21世紀を舞台にしたラブ・コメディ。なりたいもの、やりたいことがたくさんある女の子・ディビーの行く先々で爆発会社の爆弾さわぎが起こります。それは彼女の行く末を心配した母の差し金だったのですが、爆発会社の社長はすっかりディビーにメロメロで…?!
「ディビー ディビー きみは最高だよ くったくがなくてすなおで明るくて 短気で図々しくて」
以上は完全に女の子にイカれた爆発会社氏のセリフですが、かわいいだけじゃない、したたかなディビー嬢のおはなしは、当時わずか20歳だった萩尾嬢とともに、わたしにとってガールパワーの象徴のような存在です。
赤本は仕様が変わって白い表紙、通称「白本」へと変わりましたが、現在新刊で買うことはできない様子。『ビアンカ』は
オンデマンドコミックスで購入することができます。
初期の萩尾作品といえば、昨年復刊・増補された『金銀砂岸』では、『訪問者』『メッシュ』を描いていた80年頃の作品を中心に、74年発表の『プシキャット・プシキャット』なども読むことができます。しかもカラーがたくさん。こうして素晴らしい、昔の傑作たちを本という形で手に入れるのが思いのほか面倒であるという事実を考えると、宇野亜喜良装丁のこの本も、早いとこ手に入れておいたほうがいいかもとか思ってしまいます。えっわたし?そりゃもちろんもっておりますです。
雑誌についていえば、萩尾先生のデビューは「なかよし」1969年夏休み増刊号で、しばらくは「なかよし」中心に活動されているのですが、60年代後半時点での「なかよし」についてはまた稿を改めてわたしなりに調べてみたいと思っています。